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2005年10月29日

国の社会保障と、企業の社会貢献

[日々雑感]

以前からたまーに話題に出しているケータイジャーナリスト様のまたもやすごい説が。
…と思って再度そのブログを見に行ったら記事が消えてるみたい。
あれぇ。
…と思ったら消えてなかった。1年前の記事だったようです。にゃはは。

ま、いいや。よーするに「iモード災害用伝言板サービス」にいちゃもんをつけていた記事。他キャリアの携帯電話には、情報を入れさせないのか、キャリアの囲い込み政策もいい加減にしろといった感じのメッセージでした。

あまりにも事前確認不足満載のエントリーで、地域情報を iエリアで取得しているとか、妄想入りまくってました。かつ、こういった災害時用のサービスを展開する危険性やネットワークに与える負荷に対してろくすっぽ調査せず、キャリア囲い込みと言い切っちまうものすごさ。

これらのサービスは、被災地か否かの判定が難しく、かつ輻輳が起きてしまうことの危うさ、また誤情報、偽情報を如何に防ぐのかが非常に難しい。そのためには、当然ながら顧客情報との密接な連携が必要になります。

囲い込みとかそういうレベルの話ではなく、もっと根深い問題があるわけです。見るだけであれば、他のキャリアもインターネットからも見られるように工夫されています。そして同様のサービスは、KDDIもやっていて、ちゃんと「災害用伝言板サービス」として、告知しています。当然こちらも、他キャリアからの閲覧が可能。しかも、災害地域が発生した場合は、それぞれ i-mode や EZweb のトップページから告知されます。

とにかく、企業としてはできる限りの努力をするけれど、そこには利益ではなく情報として他者のものを扱うことができないという壁があるわけですよ。それが、企業と行政の大きな違い。確かにシェアが大きかったり利用者が広がっていることで、より社会的な責任が発生すること自体はわかりますが、社会保障とは大きく性格が異なるのです。

まずは、何もしないのではなくできる範囲から進めていく。そして、足りない部分をより便利に変えていく。場合によっては他社とも連携をとって進めていく、それらは順序があり、一社独善で進めるものでもなく、いきなり完全なものが出来上がるわけでもないと思います。できてないことは、サボっているのではなく、できる範囲から進めているに過ぎません。

音声回線は1対1で接続され、それだけリソースが固定的に消費されますが、パケット通信にすることで、回線がシェアされより多くの接続を実現することができるようになりました。NTT東西も災害時伝言ダイヤルを設けていますが、これよりもパケットを利用した掲示板サービスは非常に優れたものです。

音声回線も今後IP網に載ることによって、同じ効果が期待できるかもしれませんがいかんせん同じ情報をやり取りする上でのデータ量が多すぎる嫌いがあります。かつ、まだ現在では電気が無くても使える既存の音声電話ほどの簡便性がありませんので、災害地域での実際の使用はまだ難しいかもしれません。

でも、企業は努力をしていると思うのです。

そんなレベルのことを理解せず、DoCoMoは悪い、シェアに甘んじてる的発言を繰り返すのもどうなんでしょうかね。

最近では、行政も個人情報保護法が足かせとなって、企業から情報を引き出すことが難しくなっているそうです。たとえば、犯罪容疑者が病院に入院していることがわかっているにもかかわらず、個人情報を問題視し、警察からの入院患者情報の問い合わせに対してを回答しない…なんてことが起こっているそうです。

ましておやでかかろうがなんだろうが民間会社のひとつに過ぎない携帯キャリアが、災害を理由に顧客情報を開示したり、顧客情報を入手したりということができるとは思えません。

最近では自動販売機なんかでも災害時に鍵があいて自由に持ち出せるようになるものなどが開発されているようです。

何をすることが顧客にとって本当に大事なのかを、凝り固まった疑いのまなざしで決め付けるのは、そろそろやめてみてはいかがでしょうかね。

投稿者 akio : 2005年10月29日 18:09

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