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2005年11月12日
NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」
[ニュース雑感]
ニュースではないが、適切なカテゴリーがないのでここで。
11月5日に放送されていたNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」をやっとこさ見てみた。見てみてびっくり。いやー、すごく進んでたんですねいまどきの世界は。
番組のサイトはここ。
さらにこれに関連するサイトを立花隆氏が立ち上げている。
大きく4部構成になっていて、最初は見たり触ったりを助ける、ついで操作する、さらに脳に迫って、最後は脳を調整みたいな流れ。
たくさんの「サイボーグ化」を果たした人たちが出てくるが、中でもショックだったのが3人。
ひとりは、事故で手をなくした女性。日本人。手の筋肉に電極をつけて、そこから制御する機械を失った手の先っぽに嵌めて普通の生活をしている。普通に物をつかんだりしている。生活するうえで大きく変わったのは圧力センサーからのフィードバックを戻すようにしてからだそうだ。そりゃそうだよね。なんかで昔見たけど、ただつかむだけなら簡単で、ただガラスのコップや卵をつかむとばしゃんと握りつぶして終わってしまうそうだ。それがフィードバックで制御することでばっちりつかめるようになったらしい。
かつ、これで驚かされたのは、脳の稼動部位。当初機械をつけたころは脳全体が興奮して、あちこちで制御しようとしていたのに、1ヶ月も経つと、ほぼ通常の人と同じ部位だけでコントロールするようになっていたとのこと。普通の人と同じ場所に制御が統制されていくというのが、ある意味すごく不思議で納得。
次の人は、めがねにつけたカメラの情報をそのまま視神経に接続したコネクターに送り込んで視覚を少しだけ回復した人。この人の場合、悲劇でもあり、実験機器が完成した直後に研究者が死亡してしまった為、研究がそこで頓挫。そのままその実験機器を今でも使っているという。
解像度は、当時100ピクセル。ってことは、10×10ドット。この人の目にはすべての世界が、モノクロの10ドット四方で見えていたそうだ。それも、機械が老朽化する中で現在稼動しているのは6ピクセルだけだという。たった6ピクセルの明暗が現在の見える外の姿らしい。それでも、庭に張ってあるケーブルをよけ、風にそよぐ木の枝が見えるという。閉ざされた情報で、どれだけ解釈力をつけるかという点では人間の脳みそのすごさを感じた。
んでもって、最後にすごいと思ったのが、脳の中で悲しみを司るG25とかいう部位に電極を指して制御をすることによって、うつ病が回復した女性。この人は、脳に電極を差してパーキンソン病を克服した人のあとにちょこっとビデオで出演するだけなんだけど、とにかく感情そのものが電気信号で制御できてしまうことに、改めて感動した。
こうやって電気信号や回路レベルに分解して、五感どころか感情まで記録に残したり制御できるようになるのを聞くと、自分の意思と思っているこの自分っていったい何なんだろうなぁと不思議な感覚になる。落ち込んだらこのスイッチ、怒りを感じたらこのスイッチってなのが自分につけられたら便利だろうなぁ。
投稿者 akio : 2005年11月12日 17:19
