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2005年11月25日
コンプライアンスの維持
[ニュース雑感]
ここ数年「コンプライアンス」ってな言葉をよく聞く。
訳せば「法令遵守」ってことですな。もちろん法律にもいいモノやわるいモノあるんで、何が何でも守ればいいってわけでもないでしょうけど、少なくとも今生きている時代、生きている国、生きている町において「正しい」ということにされている文章なんで、知っておくに越したことはない。で、できる範囲で守るに越したことはない。
これを維持する、あるいは維持しようとするのは、最後には本人の心なんだよね。本人には頭のよい人もいれば悪い人もいる。頭の悪い人は、理解の仕方が理屈ではなくキーワードになる。キーワード型の理解をする人に向けて、こういうインプットがあればこういうアウトプットをするんだよとだけ教えても結局意味がない。
コンプライアンスを維持するために企業はいろんなことを「仕組み」で解決しようとする。けど、仕組みだけじゃ守れないんだよねぇ。情報漏えいもそのひとつだと思う。
で、騒がしているのが、耐震基準を満たさなかったマンションを建設しちゃった人たち。顔出して晒されることで禊になるとでも思っているバカな建築士がこんなことを言い出している。
asahi.com: 「鉄筋減らせと圧力」 聴聞会で姉歯氏説明 業者は否定 - 社会
「鉄筋減らせと圧力」 聴聞会で姉歯氏説明 業者は否定
2005年11月25日03時04分
首都圏のマンションなどの設計に用いる構造計算書を偽造していた千葉県市川市の姉歯秀次1級建築士(48)に対する聴聞会が24日、国土交通省で開かれた。姉歯建築士は、動機について、マンション開発会社や施工会社の実名を挙げ、コスト削減を求める圧力があったと具体的に説明した。業者側は建築士への指示を否定しているものの、業者が耐震性の不足を知っていた疑いが生じ、問題は新たな局面を迎えた。
だから何なの? って感じ。さらには…。
「鉄筋の量を減らせ。できなければ他に発注すると言われました」。構造計算書を偽造した姉歯秀次1級建築士は国土交通省であった聴聞会で、偽造につながるコスト削減を指示されたとして建築主・施工業者3社の名と「圧力」の中身を具体的に語った。
だとさ。自分の不利益に繋がる瞬間、いろいろ葛藤はあったのかどうか知らないけど、他人の権利を脅かしてまで利益に走る。こりゃいかんでしょう。
ぶっちゃけ他人の利益を奪って、自分の利益を増やすことは、資本主義ってことになっている日本では、けなされることではないと思うが、やはり権利、それも安全や生存といった権利までを奪いかねないことをしちゃいかんと思うよ。あえて書くまでもなく誰でもそう思うと思う。他人事なら。でも本人がその対象になったとき、ほんとうに踏み止まれるのかどうか。そこまでせっかくこんな酷いことがおきてるんだから、考えてみたほうがいいと思うよ。
同等レベルの権利が奪われそうなときは守らざるを得ないと思う。他人の権利を奪ってでも。これは、カルネデアスの板(ひとり分の浮力しかない板に二人がしがみついていて、生きるために相手を殺しても罪にならないという事例)の話にもあるとおり。
都会というか街で生きていると目の前に死体が存在しない。自分が手を下すその判断の結果の下流に、いったいどんなことがおきているのか考えるのが人間ってもんじゃないんすかね。
そーゆー意味でも、ちーと前にやっていた映画「アイランド」はなかなか象徴的ではあったなぁ。
仕組みを作ることは助けにはなるけれど、最後は一人ひとりなんだよね。そのモチベーションを維持できるように作るのが、本来の仕組み。ただ、これをすればこうなるだけをルールにしても意味がないってこと、企業の総務・総括の方は理解せんといかんよ。
投稿者 akio : 2005年11月25日 07:47
