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2006年02月28日

小さな会社の資本政策

[日々雑感]

法人ってのは、法律によって作られた仮想的な人格。

なんだけど、それにもいろんな顔がある。特に小さな会社であればあるほど。やんちゃな顔の小さな法人が好きなんだが、これがちょっとした資金で顔つきが変わる。顔だの何だの情緒的なことを言ったところで、法律により成立しているだけの人格なわけで、成り立ち・生い立ちすべて書類によって成り立っている。

父と母が生み出した子供と違って、お金さえ出して、既存の親たちが了承すれば、その人も親。既存の親も権利を手放せば他人。子を持とうとするときに、親になるうえで既存の親といったん交わした約束を反故にして、この子の価値はそんなにないはずと値踏みをされる。そんな子供にした覚えはない。

でも、同じ親と思っていた他方の出資者が、値踏みをされたことを悔しく思わず、それでいいのかもしれない、この子はその程度かもしれないといい始めるにいたっては、一緒に育てることなんてできない。まぁ、そこで赤の他人に戻れるところが法人のよいところであり悲しいところでもある。

市場を流通している株と違って、小さな会社の親権である出資金は、おいそれと動くものではない。だからこそ一度決めてしまうと、再度株主の変更があるまではずっとその権利がついて回る。第三者割当をすれば親の権利は減り、株式分割を行なっても親同士の権利関係は変わらない。親同士で権利の売り買いをするくらいしか、創業者がその比率を取り戻すことはすごく難しい。

新しく親になりたいと宣言したその数日後に、30%も下落した値打ちしかこの子にはないといいつつ、権利だけはそのときと同じものを欲しがる。そんなひどい無神経な親がいるもんか。目も開けられなかった、声も出せなかった、歩けもしなかったこの子を見守ってきた。でも同じ現在の親とさえも、この本当に深く静かな怒りが共有できないのであれば、それはこちらの親としての自覚のベクトルが違ったんだとしかボクにはいえない。

そういうわけで、おぎゃあと生まれるところから、あらん限りの愛情を持って育てたり見守ってきたりしたのだけど、今後の子育ては、少なくともその新しい親とは一緒にできません。大きく育つ姿を親として見たかった。でも、親はやめます。もう、親の権利も何も必要ありません。

新しい親とで仲良く育てていってください。後から来たやつに子供をかっさらわれる気持ち、分からないんだろうなぁ。

投稿者 akio : 2006年02月28日 23:38

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